幻燐の姫将軍(廉価版)

オススメ度:★★★☆☆ / ゲーム性:★★★★☆ / キャラ:★★★★☆ / シナリオ:★★★☆☆



美少女キャラでシュミレーションRPGがやりたい。
そんな理由から、本作をプレイしました。
期待通りの手堅い内容に大変満足しています。


主人公はサポート要員

主人公は、特殊能力が攻撃技ではないので、前線向きのユニットではありませんでした。
仲間を出撃させたり、傷ついたら引っ込めたり、大将らしく部隊の指揮が主な役割です。
前線でも活躍できますが、できれば常に次の行動が取れるように待機させておきたい。
少し地味ですが、そんなキャラクターでした。

さて、この設定が、「メインは女キャラでやってくださいよ」、という制作者さんからの合図なのかどうかはさて置き。
「男はいらん」と思っていた僕にとっては、予想外の嬉しい能力設定でした。
気に入った女の子をひいきしてLvを上げて。
ステータスUpアイテムもガンガン投与して。
それでストレスなく攻略できるのだから、こんなに気分の良いことはありません。

もし、主人公がバリバリの戦闘タイプならイマイチだったと思います。
やっぱり、最強キャラとお気に入りキャラはイコールであって欲しいですからね。

あと、主人公に限らず、ゴーレムとかガーゴイルとか。
間違っても「萌えない」であろうユニットが軒並み弱かったのですが、
この辺りの設定も非常に「分かっている」感じがします。


普通に面白い

女キャラ云々の話を抜きにしても、本作はそこそこ面白いです。
それなりに時間のかかる(20時間くらい?)ゲームだったにもかかわらず、
飽き性の僕が最後まで楽しく遊べたのだから間違いありません。
章ごとに規定の日数を設定して、ピシャッ、ピシャッ、っと区切りを入れていたことが大きかったように思います。
ダラダラとフリーMAPでLv上げをすることがないだけで、随分テンポ良く進むようです。
ヒロインとのイベントを見たり、道具を買ったりしていると、あっと言う間に次の章でした。
余裕があると、なぜだか僕らゲーマーは攻略を忘れてLv上げに勤しんでしまうので、
時間的な制約については、本作のように少し強引なくらいでちょうど良いと感じました。

それから、もう1つ。
新しい仲間やクラスチェンジなど、RPGとしての楽しみが最後まで小出しになっていたことも良かったです。
キャラ数を減らして、各々のエピソードを増やして欲しいという物語重視の意見も聞きますが、僕は逆です。
もっと仲間を増やして欲しいくらいでした。
クラスチェンジして新しい技を覚えたり、仲間が増えたりすると、それだけで飽きませんから。
コンシュマーでもなんでもそうですが、この手のゲームでダレるのは大抵終盤で、
キャラが出揃って技もあらかた覚えきってしまったころです。
本作は、飽きる前にクリアできたので、その辺りの配分が絶妙だったのかもしれません。

欲を言うと、最初に出てきた修道女や、最後のほうに倒した聖騎士が仲間にできれば、もっと面白かったかなぁ…。
あとは、女盗賊のラージャにクラスチェンジ後のグラフィックを用意してくれていれば最高でした。
クラスチェンジしたら、他のキャラは格好良くなるのに、ラージャだけ敵で出てくる忍者の色違いなんですよ。
忍装束を着せるのなら、代わりに、持っている短刀を光らせるだけでも良かったんですけどね。


総評 B

面白かったです。
廉価版ということもあり、特に不満もありません。
物語が中途半端に終わっていますが、「幻燐の姫将軍2」の存在が明らかになっている
今となっては、それすらも楽しみです。
購入目的さえ間違わなければ、まず失敗のないソフトだと思います。





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