姫狩りダンジョンマイスター

オススメ度:★★★☆☆ / ゲーム性:★★★★☆ / キャラ:★★★☆☆ / シナリオ:★★☆☆☆



勇者に倒された魔王が主人公のSLG。
封印された魔王の体を探して、ダンジョン探索するというお話。

ゲーム内容はファイアーエンブレムに似てる感じです。
エウ作品でいうと、初期の"幻燐の姫将軍"が一番イメージに近いかな。
自軍は、使い魔(ヒロイン?)+固有ユニット+召喚モンスターで構成されていて、
敵はダンジョンのモンスターだったり、勇者(人間)だったり色々。
モンスターを捕獲すると、召喚して使えるようになるのが面白かったです。
新しいモンスターが出てくるのが毎回楽しみでした。

※2周目もやると大変なのでコンプはしてません。
あくまで1周遊んだ人間の感想ということで。
しかもバッドエンド(笑)


愛のないスパロボは楽しめない

シナリオがシンプルすぎました。
魔王が、封印された自分の体を求めて迷宮探索する。
ホントそれだけの話。
途中いくつかの妨害に合うものの、どれも順当というか、
まぁそうだろうという範疇に収まってしまっています。

ひたすらダンジョンを制圧して、敵を倒してアイテム拾って。
最初から最後までずっと同じです。
下層にいくと一つのMAPが大きくなってきて、やり応えが出てくるのですが、
ある一定量をこえたところで糸が切れ、一気にめんどくさくなりました。

MAPの尺が長くなると精神的に疲労してきませんか。
「ここで30分かかった。ということは、次もまた30分かそれ以上かぁ」ってな具合に。
スパロボの終盤あたりと同じ理屈で、だんだん作業化してくるんです。

ただスパロボは、ある意味同人ゲームみたいなものですからね。
キャラクターへの愛着が元々あります。楽しませるのにかなり有利な状況です。

対して本作は、ストーリーがほぼゼロ。
キャラクターの外見以外に引っかかりのない中で、
果たして、単調な大作SLGを攻略するモチベーションを維持できるだろうか、と。
ライトユーザーには正直厳しい内容だと思います。


総評 B

純粋に数字のやりとりを楽しめる人でないと無理っぽい、
というのが僕の印象。

ちょっとSLG色が濃かったんだと思います。
システムは作りこんであって、合成とかレアアイテムとか、
"その気になれば"いくらでも楽しめる作りなんですけどね。
ただ僕の場合は"その気になる"スイッチがSLGの設備ではないのです。
魅力的な物語があって、キャラクターを気に入って。初めて育成を楽しいと思えます。

僕にとって本作の登場人物は、戦場における"コマ"でしかありませんでした。

でもまぁ、だからこそ"バッドエンド"になってしまったのかなぁ…。
そういう意味では、すごく正しい遊び方をしているのかもしれませんね。
プレイヤーの感情が、見事にゲーム結果に反映されているわけですから(笑)

まぁ今回はヒドかったですよ。
メインヒロイン(使い魔)がいつまで経ってもクラスチェンジできなくて、
幼児体型のまま最後までいってしまったし。
終盤、育ててたモンスターと敵の属性がかみ合わなくて、
召喚モンスターを捨て石にして血路を開くという、
戦略とは無縁の戦い方をしていたし……。

最終的には、洗脳した勇者一向が僕にとっての主人公でした(笑)。
キャラへの愛着でいうと、使い魔より女性騎士のほうがよほど好きです。


……なーんだ。
ぶつくさ言ってるわりに、結構楽しんでるじゃん。
って、ここまで書いててようやく気がつきましたorz

またしばらくしたら、ぼちぼち2周目やってみようかなぁ……。





inserted by FC2 system