女郎蜘蛛 〜真伝〜

オススメ度:★★★★☆ / ゲーム性:★★★☆☆ / キャラ:★★★★☆ / シナリオ:★★★★☆



たぶん、これが本当のエロゲー。
エロのあるゲームとエロゲーの違いがはっきり分かる一本でした。


ヤルまでが肝心

女を縛る。SM。
などと聞くと、喘ぎ声がセリフの何割かを占めていそうな、
いかにも淫猥で放蕩な印象を受けますが、実際、そこまで無茶な内容ではありません。
裸にひん剥かれて縛られながらも、反抗的な態度をとったり、
無反応を貫き通したりする女達を、いかにして堕とすか、肉欲に溺れさせるか。
本作は、過程を楽しむ作品なのです。

調教できるのは、『三十路の淫乱女』、『縛られても無反応な人形女』、『初々しい女学生の女』の3人。
被虐、淫乱、苦痛、恥辱、などのパラメーターがあり、
それらが上昇することで縛ったときの反応が徐々に変化していきます。

ただ、これだけなら、ただの調教ゲームとも言えるでしょう。
面白いのは、主人公は実家の借金のために「仕方なく」女を縛らされているという設定です。
もちろん、選択肢次第で、欲望の赴くままに、女達を調教していくことも出来ます。
女を屈服させて体を開かせるのか、信頼を得て体を重ねるのか。
二通りの展開が用意されています。

物語とエロが密着しているところが、昔気質でエロゲーらしい気がしますね。
情事の後の会話だったり、最中に一言、二言交わされる言葉であったり。
物語に深く関わる重要な会話の多くが、濡れ場と共にあったのが印象的です。
特に蝶子のシナリオでは、主人公と蝶子のたった一度のSEXシーンが、物語の核心部分となっていました。

また、登場人物それぞれの思惑が絡み合ったストーリーは、それだけで読み応え十分です。
それを裏付けるかのように、「狡猾度」や「加虐度」といった隠しパラメーターが存在しており、
物語の進行に大きく影響するのですが、なんとも芸の細かいことだと感心したものです。


総評 B

ところどころ見られる不整合と操作性の悪さが難点ですが、それ以外は言うことなしの良作です。
やはり、テキストがしっかりしている作品は安定感が違いますね。
大正時代を意識して書いているために、漢字ばかりの古めかしい文章になっていますが、
書くべきことはきちんと書いている良い文章でした。

『金蒔絵で飾られた黒塗りの膳に並べられた昼餉は、もう冷え切っていて、そえられた香の物の切り方もかなり乱暴だった』

これは女中が昼餉を運んでくるときの一文です。
昼餉を説明している文章なのに、女中の心情や主人公に対する態度までが伝わってくるようです。
もし仮に、同じ場面で、「女中は、不機嫌そうな顔を向け〜」のような、
余計な描写がついていたら興ざめだったことでしょう。
少ない文章量であるにもかかわらず、クリア後に、大作を読み終えたときのような大きな満足感が得られるのは、
長い長い調教パートのせいだけではなかったと思っています。
というか、そう信じたいです。

コンプするのが、あまりに苦しすぎて、今回は、『JK'S WEB SITE』さんの攻略記事を参考にさせていただきました。
この手の攻略がややこしいゲームは、扱っているサイトさんが少ないので本当に助かりました。
ED数が多く、自力攻略はかなり地獄だと思うので、時間のない方は攻略を見ることを強くお勧めします。

というのも、結構ベタ褒めしている僕ですが、
攻略を見ていなかったらD評価やE評価になっていたかもしれませんので…。
話が面白いのとは別問題。
コンプするの大変だったんですよ…、ホント……orz
あぁ、でも、最初の一周くらいは自力でやったほうが楽しめると思います。





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