-碧ヶ淵- 夜伽の村のお嫁様

オススメ度:★★☆☆☆ / キャラ:★★★★☆ / シナリオ:★★★☆☆



「-碧ヶ淵- 夜伽の村のお嫁様」は、田舎臭い雰囲気がちょっと良い感じの抜きゲーです。

ワケあって「碧沢村」を治める当主となった主人公は、
三人の花嫁候補の中から一人を選ぶために、毎夜、夜這いをして女の子とHをすることになります。
体を重ねる内に花嫁候補の一人とお互い愛し合うようになりますが、
少しトラブルが起こって、でも最後には結ばれて。
めでたしめでたし。
と、まあ、こんな感じの、シンプルなお話です。


Hは男の務め

碧沢村は媚薬を精製することで、繁栄している村です。
多分そのせいでしょう、村人達の性に対する感覚が普通と違います。
主人公のおばあさんは「昨晩の娘の具合はどうだった」みたいな事を平然と聞いてきますし、
女の家から朝帰りしても、主人公を迎える言葉は「お務めご苦労様でした」ですから。

主人公も、知らない女とSEXしろと言われて、最初は戸惑いつつも、
間もなく「可愛い娘とHできるのは楽しみ」とか言い出して、あっさり環境に適応します。
実に素晴らしい村です。
主人公も良いですね、肝が据わってて。
しかし、雰囲気が良くとも、こういう情緒のないところは、やはり抜きゲーなのだと思わせられます。


中とか外とか選べます

コンフィグに射精選択なるモノが存在します。
ようは、「中に出す」のか、「外に出す」のか自由に選べるわけです。
選択肢を表示するように設定しておけば、その都度選ぶことも可能になります。
ちなみに、フェラチオでは、「口に出す」か「顔に出す」か。
パイズリは、「胸にかける」か「顔にかける」か、選べます。
何とも馬鹿げたシステムですが、精子まみれの女の子のCGが見たくない僕にとっては、
ちょっぴり嬉しいシステムでした。
僕の場合、少し使い方が間違っているような気もしますが…。

ただ、H関連で一つ言うと、卑語を言う時の効果音だけは勘弁して欲しかったです。
「お"ピーッ"んこ」とか。
バラエティ番組のようで、これだと、ちょっとした笑い所ですよ。
音はやっぱり、一文字分だけ無音になるのがベストでしょう。
せっかくエロ主体で作っているのに、細かいところで、もったいないことをしていると感じました。


総評 B

エロだけじゃなく、シナリオもしっかりしてて――。
こんな感じの批評がけっこう多くて、期待していたのがマズかったのか、シナリオはいまひとつでした。

けれども、頭に「抜きゲーにしては」をつけるとすれば、僕も全力で頷きます。
それくらい雰囲気はおいしい作品でした。
キャラクターの設定はしっかりしているし、話のスジもあるし。
話の最後も、綺麗にまとまっていたし。

もし、同じ設定とキャラクターで、田舎を舞台にした萌えゲーを作ったなら、
確実に良い作品が作れるだろうと思えます。
残念ながら、本作では萌えゲーとしてまでの、作り込みはありませんでしたが、
エロ目的で遊ぶには十分すぎる良作だと感じました。






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