ミステリート 〜ディテクティブ・バケーション〜

オススメ度:★★★★☆ / キャラ:★★★★☆ / シナリオ:★★★★☆



短いので、続けて遊べば半日で終わります。
内容は、ADVというより『推理問題集』がメイン。
ミステリート〜不可逆世界の探偵紳士〜』の本編であったような、
暗号解読や犯人推理が好きだった人は楽しめると思います。


ゲーム内容

「第3.5話 女装デビューはホロ苦い思い出」
→以前、公式HPで配布されていた、おまけシナリオの絵&声あり版。

「第5話 民宿は殺し屋の香り」
→ただのADV。調べるとか犯人入力とか無し。話が短い。

「究極難易度!? 読者への挑戦」
→音声・絵無しのショートストーリー。
(全部で28問。考える時間を除外すると各3分程度)

「サウンドドラマ」
→フィーナ様の印象変わりました(^^;

●あと、壁紙とかシステムボイスも付いていました。
面白いけど、家族と同居だと使えない(笑)


ミステリートの醍醐味は健在

「究極難易度!? 読者への挑戦」がダントツで面白かったです。
というか本作の存在意義の90%くらいがここに集約されています。

「解ける」という自信と「もしかしたら」という不安。
こういう頓智を試すような問題があると、
自分のスペックを測られているような気がして、妙に緊張してしまいます。
と、同時に無駄に気合が入ります。
力み過ぎて、1問目から悩むはめになりましたが。

しかし、不思議なもので、分かるときはスッと答えが出ますね。
3秒くらいで解けます。
でも一度つまづくと、10分、20分、30分…、ちょっと休憩でもしようか……。
なんてことも多かったです。
そんなときには、ちょっと間を置いて、初見の先入観がなくなってから再挑戦することにしていました。
主人公、かおる君の言う、「悠々として急げ」、というやつです。

悩んでも面白いし、簡単に解けると気持ち良いし。
あればあるだけ解いてしまいます。
絵と音声があれば、もっと面白かったのに…、と思うと少し残念ですけどね。


総評 C

面白いけど、やっぱり、ボリューム不足。
「こんなことなら、PS2版ミステリートを買えば良かった…orz」
なんて思っている人が多そうです。

というのも、主人公、八十神かおるの声を担当している緒方恵美さんが抜群に良いんですよ。
かおるは捜査のために女装をすることがあるのですが、女装したときの声が、
普通に女声でしゃべっている風ではなくて、ちゃんと男が女を装っているように聞こえます。
演じているのが女性なので、女装したときは素の声で来るのかと思いきや、意外でした。

「この声でミステリート本編がプレイできたら楽しいだろうなぁ」と何度思ったことか…。
リニューアルされたPS2版と本作のキャストは同じなんですよ。

消費者のワガママですが、PS2版の「おまけ要素」として、本作の内容が付いていて欲しかったです。
そうすれば、「これを機会にボイス付きでもう1回遊ぼう」と気軽に思えたと思うんです。
ボイス以外でも、以前はしょんぼりだったMAPがすごく綺麗になっていたり、
追加のCGがあったり、興味を引かれたところはたくさんありました。

「内容がほとんど同じものを買うのはねぇ…」と、尻込みしてしまったのは、僕だけではなかったと思っています。
うーん…、「ディテクティブ・バケーション」の感想のつもりが、なんだかPS2版の批判のようになってしまった……(笑)





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