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…。

白状すると、客観的にみて本作が駄作なのはイヤというほど分かっています。
いくら無人島だ自由だと言っても、
ダラダラ遊ぶほかないのは始めて小一時間もすれば理解することです。
でも、それは今だから言えることでね…。
プレイ中は全然ですよ。
とにかく、目の前の数字（ステータス）を上げることしか頭になかったです。
食料を集めて、食材を集めて、建材を集めて…。
島の情報とキャラクターの情報を収集。
好感度はＨイベント見るためにいるだろうし…、あー、なんかアイテムも色々あるぞ……。

「これは脱出なんて悠長なことを言ってる場合じゃないなぁ…」

なんちゃって…orz
明らかに「作業」であることは理解しているのですが、不思議とがんばってしまいます。
途中からは面白いとか面白くないとか、そういう感覚がマヒしていたのかもしれません。
淡々と食料を集めて、情報を集めて、好感度を上げて。
それで、Ｈイベントのときだけ魂が戻ってくる感じです（笑）
脱出用のイカダが作れる状況で、

「いや、イカダ作る材料があるなら畑作ろう」

と、冗談抜きで、こういうことを真剣に思うようになるんですよ。
いやはや、なんとも恐ろしいゲームです。


コンプしていません

シナリオは無いに等しいので、ある程度気に入ったキャラのＨイベントが見れたら良いのかな、と。　
ゲームに飽きたから「島を脱出」して１周目を終わらせているだけに、さすがに２周目は無理でした。
上手くやれば、１周目でもコンプできそうですが、僕がプレイして埋まったのは８割ほど。
女医さんのＨイベントがどうしても見れなくて、それだけが心残りです。

おかしな話ですが、コンプしないことで評価は良くなりました。
好きなようにやって、満足したところでやめる。
いい加減な遊び方ができるのは、ＳＬＧの利点だと思います。
普通のＡＤＶだと、余程のことがない限り最後まで読まされます。
好きなキャラだけ相手にしていては、きちんとした物語を楽しめませんから。
その点、本作はシナリオなんてあって無いようなものだから気楽でした。

あと、クソゲー的というかファミコン的というか、
ちょっとしたおふざけがあるのも面白かったです。
キャラクターと会話していると、アイテムをくれることがあるのですが、
ヒロインが「エロ本」をくれたのには参りました。

「私だと思って大事にしてね♪」

えー、なんじゃそりゃー、ですよ（笑）
作った側が、意図してやってるのか、そうでないのかギリギリのところが笑えます。
この後、貰ったエロ本をプレゼントし返してみると、

「お兄ちゃんからのプレゼントだー♪」

と言って喜ばれました…。
あまりにアホ過ぎて笑ってしまいますorz
もちろん好感度はＵｐしました…。


総評 Ｂ

途中でやめることによって評価の良くなった変なゲーム。
もし、いつものように最後までがんばっていたら、
「Ｃ評価］か「Ｄ評価］になっていたことは間違いありません。
念のため、誤解のないように言っておくと、１周だけですが、
軽めのＡＤＶを１本プレイするくらいの時間はきっちり遊べました。
コスト的には問題なかったと思っています。
（でも、発売日に買った人は…、どうだろう……orz）

ただ、それでもやはり、ＳＬＧとしての完成度の低さは否定できないところです。
せっかくコマンドがたくさんあるのに、１個１個に重みがないのはマズすぎます。
たとえば、「収穫」「狩り」「釣り」と三種類、食料を得るための選択肢がありますが、
どれを選んでも手に入るのは「食料」と「食材」。
「野菜」ではなく、「肉」でもなく、「魚」でもありません。
アイテムなんか、ただの収集品ですからね。
ん？　金庫に入れておくとクリア後のスコアに影響する？
いや、そんなもの誰も喜ばないでしょう。
アイテムは使えてなんぼです。
キャラクターとの会話も…、変ですね。
主人公がしゃべった内容が分からないから、相手の返しだけ聞いても意味が分からないんですよ。
「ははははっ、最高だぜ！」
こんなこと突然言われても何が最高なのかさっぱり分かりません。

暇なときにダラダラやる分には丁度良いゲームです。
でも、「よし！　やるぞっ！！」と、気合入れてやるにはちょっと無理。
後で他の人が書いた批評を読んで、
前作の「巣作りドラゴン」のほうが面白いらしいことが分かり、ちょっと後悔しました。